山の上ホテル アクセスは?
御茶ノ水駅からも神保町駅からも徒歩で5~6分ほど。
アクセスは良好。駐車場も数台分だがある。
明治大学の脇にわかりやすい目印看板。ここを曲がって坂を登ればすぐ。
山の上ホテル 外観
坂を上るとすぐにホテルのエントランス。品格ある落ち着いた外観。
面格子。イチイチ好み!!
なんだろうこのワクワク感。白金の都庭園美術館を訪れるときのようなワクワク感に似ている。
それもそのはず。こちらのホテルの建物は「アールデコ建築」。(建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計による。)東京都庭園美術館もアールデコ建築だから似た感情が生まれるのも道理なのかもしれない。
山の上ホテル ロビー内装は?
中に入るとクラシック。改装されていて綺麗だけど、美しいディテールが歴史を感じるホテルだ。
折り上げ天井の段差の繊細さが素敵。壁の高さのある腰パネルとボーダーも素敵。
文豪が通い泊ったという雰囲気が今も漂うコーナー。
落ち着いたロビーラウンジ。飲食はできず、くつろいだり待ち合わせしたりする用のラウンジという感じ。
内装で一番気に入ったのがこちらの階段。タイルが素敵。
もう建物を建築的に見ているだけで充分幸せになるホテルである。
山の上ホテルの歴史
ご存じの方も多いかとは思うが、ここ山の上ホテルはかつて「文豪」と言われた作家達が締め切り前に籠ったホテルとして有名。
公式サイトにも記載があった。以下引用。
出版社の多く建つ神田・神保町に近い立地もあり、創業当初より作家の方々が、所謂「カンヅメ」で執筆活動をされるためにお泊りいただくことも多くありました。
メールもファックスもない時代には、締切前になると、ホテルロビーには原稿を待つ出版社の方々で溢れかえっていたそうです。
また、かつて芥川賞を受賞した作家たちがほとんどここで受賞後第一作を執筆するという「文化人のホテル」としても知られます。
ちょっと。何とも感動的な話ではないか?もう川端康成とか三島由紀夫とか作家のファンならば、ロビーに入った瞬間うれしくて倒れそうだ。。。今風に言うと「聖地巡り」って感じ?
ちなみにホテルとしての開業は1954年(昭和29年)とのこと。私より古い。それはすごい(笑)
山の上ホテル レストランも豊富!
山の上ホテルは、文豪たちの定宿、文化人たちの集うホテルとして有名だが、同時にこの客室35室のこじんまりとしたホテルに、7つもの!本格的な高級レストランやバーが併設されているのが特徴。
どのレストランも高評価。行ってみたい・・。
・フレンチレストラン ラヴィ
・バー ノンノン
・葡萄酒蔵 モンカーヴ
・鉄板焼き ガーデン
・中国料理 新北京
・コーヒーパーラーヒルトップ
このブログは「ホテルのカフェ」をめぐるのがテーマのカフェブログなので、今回は一番カフェ的存在の「コーヒーパーラーヒルトップ」を訪問!
コーヒーパーラーヒルトップ 訪問
メニューは?
パーラーという名前にふさわしく、パフェも種類が多い。
ケーキセットで1210円とか!良心的なお値段。街のカフェと変わらないよね。
ババロアもそそられる。伝統の~とか付くと弱い。
タルトタタンも捨てがたい。いいな。
水だしコーヒーゼリーとか。魅力的すぎる!
ジュースもある。健康的。
迷った。
普段ホテルのラウンジに座ってメニューを決めるのがめっちゃ早い私。友人と飲食店に入っても「も、もうメニュー決めたの?」って驚かれる。
が、この魅惑的なメニューのラインナップ、写真付きがニクイ。どれも本当においしそう。ってか写真つけてありがと。最近文字だけのメニューだと、ドンナノカナ?って想像するのがもうめんどくさくて。
どこのカフェももう、コージーコーナーカフェみたく、わっかりやすくどどーんと写真載せてほしい。シャレオツな雰囲気をメニューにも出そうと無理せんでええって。(違うそうじゃない)
プリンアラモードに決定!
タルトタタンも捨てがたき。シンプルにケーキセットも良いかも。でもやっぱりこれでしょう!プリンアラモード!
白鳥ですよ?白鳥を見たが最後!これを選ぶでしょう?ふつうは。。。。(*’▽’)
テーブルセッティングも素敵
ホテルのラウンジ、カフェにおいてカトラリーとか食器とかにこれまたうるさい私。だってせっかくホテルのカフェに来ているのに、もうペラペラなスプーンとかがっかりするし。
今回このカフェで一番感動したというか、気に入ったのはこちらのレースのマットと銀のカトラリー。
これ、銀メッキじゃなくてシルバーじゃないかしら。とにかくずっしり重い。持った時の重さが違う。銀のスプーンでアイスクリーム食べるなんとも優雅な気分。
クリーマーとポットが乗っかっているトレイもピカピカに磨かれたシルバー。素敵。食器もクラシックな感じだけど手入れされていて綺麗だ。
プリンアラモードは芸術的
来ましたよ!プリンアラモードが!
もう全方向完璧に美人。美しい。何が?って白鳥さんが。
それから何がすごいって、このリンゴですわ?
「は?スライスしただけのリンゴでしょ?」
って??いやいや、ここまで均一に薄く綺麗にパリッと切れるのは(しかも全く変色させず)相当丁寧に果物を扱わないとだめだと思うの。よく切れる包丁で気合いれないと!!スパっと!
プリンは濃厚で、美味しかったし。そして優雅なスワン。
SWAN。白鳥よ。
白鳥ってシュークリームを家で作ったことある人(←私)ならわかると思うけど、この首のネックラインが絞り出すの難しいんだよね。
クラシック。子供の頃の憧れ、プリンアラモード。重くてずっしりしたカトラリー類。
何から何までどこか懐かしい「ザ・ホテルのデザート」を頂いた。大満足。幸せな時間が流れた。
サービス料金は?
ホテルのカフェのみ公開しているレシート。
サービス料は10%。でした。
山の上ホテル コーヒーパーラーヒルトップ内装
こちらのカフェというかコーヒーパーラーの内装。入り口の大理石モザイクタイルがいい感じ。
エントランスから階段で降りて階下にあるが、坂からの外光がさんさんと入る明るい空間。
白い壁がシンプル。
家具も上品なネオクラシックスタイル。お花のペンダントが可愛い。
ここの照明、ちょっと肝心のテーブル面に光が落ちてなくて、照度不足で薄暗い感じはしたかも。
入った瞬間、整えられてはいるけどちょっと寂しい感じがしないでもない。床も大理石だし絵も飾ってあるし、タイルも貼ってあるんだけど。足りないのは生花かな。。。テーブルの上にランプかお花があると、もうちとラウンジ自体に華やかさが出るんではと思った。
1階のロビーでケーキは買える
1階ロビーにもケーキのショーケース。この整然と整えられたケーキのショーケース。吸い寄せられる。笑
このショーケースを見た瞬間、私はすとん、と納得したのだ。
あの芸術的なプリンアラモードを作り上げるここのホテルのパティシェの方の美意識。技術。
奇をてらわず、クラシックなものをひたすら美しく美味しく仕上げることに真剣に取り組まれているに違いないと確信した。(多分)
余談だが、いろんなデパ地下のケーキ屋さんや街のスイーツ屋さんでもこのショーケースにはお店とパティシェの方の「気」みたいなものがこもっていると思っていて、それは一目見たときに伝わるものがある。
お値段高くてきらびやかに並んでいるけど、なんとなく雑というか、そそられないショーケースってありまよね?
ここ山の上のホテルのショーケースには張り詰めた「気」が感じられた。あのパリッと薄く切ったリンゴの扇と白鳥の優雅な首をシュー生地で焼くパティシェの方の技術と真剣度がキラキラ輝いてた。。。
今度はここのケーキをテイクアウトしてみよう。と固く決意した私であった。
山の上ホテル 結論言うとかなり好き
都内の新しくOPENする外資系の超豪華ホテルをいろいろ巡ったり、ラウンジで糖分過多になりながらアフタヌーンティーしているけれど、今回山の上ホテルを訪問して私ははっきり言って感動した。
山の上ホテルには懐かしいクラシックホテルらしい暖かなサービスがあった。押しつけがましくないけど礼儀正しいサービス。
建物自体は古いけど、隅々まで整えらえていて、新しくピカピカしたものに見慣れてしまった目にはものすごく魅力的に映った。
✅外資系のシャレオツでモダンなホテルになんとなーく気おくれする時。
✅穏やかで細やかなサービスにホッとしたい時。
✅昔のこと(昔の彼とか彼女とか??)思い出して物思いにふけりたい時。
✅古い文豪の小説読んで気持ちが昭和に傾いたとき。
駿河台のこちらの古き良きホテルをぜひ訪問を。
天ぷらか鉄板焼きをランチで頂き、その後こちらのヒルトップラウンジでケーキを食べるというのも良いかも?
そしてこちらのホテルにできるならば泊まってみたい。
そしてそこで小説を書いてみたい・・・・くく(妄想)
ロビーでは出版社の担当者が「せんせい!!原稿まだですかっっ!!」とか言ってイライラして待っている・・・くく(妄想)
いやいや、今はメールに添付してピッ!送信ボタン!
もしくはクラウドにアップロード、ピッ!
だから担当者はロビーで待たないのである。残念。(何が?)
お出かけ前は公式サイトでご確認を。
コロナ禍で営業時間が不規則になっているので電話して確認した方がいいです。公式サイトや公式インスタグラムにはその手の営業時間の変更情報がリアルタイムに載っていないようです。
でもそんなITスピード?がゆっくりなところもらしくていいですねぇ。
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山の上ホテル公式サイト
東京都内 ホテルのラウンジカフェ巡り
都内のホテルのカフェを巡り巡っています。
まとめ記事はこちら
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